リノベーション設計

既存の建物には、構造や設備、開口部、天井高さなど、新築とは異なる前提条件があります。私たちは、それらを丁寧に読み取り、活かす部分と更新する部分を見極めながら、現在の暮らしや使い方に合う空間へと組み替えていきます。
住宅・マンションからオフィスや企業施設まで。間取りだけでなく、光の入り方、視線や動線、素材、造作家具、設備まで含めて検討し、その場所にふさわしい空間をつくります。
既存建物を読み解き、住まいをつくり直す
住宅のリノベーションでは、既存の躯体や設備配管の状態を確認し、どこまで空間を変えられるかを見極めます。RC造や鉄骨造では、内装や設備を撤去してスケルトンの状態とし、躯体を残して内部を大きく再構成するリノベーションも多く行います。
柱や梁、開口部の位置を踏まえながら、部屋どうしのつながりや視線の抜け、光の入り方、収納や家具の配置まで検討し、現在の暮らし方に合う住まいを計画します。
鷹番の家
RC造のメゾネット住戸、約130㎡のスケルトンリノベーションです。既存躯体を活かしながら、住戸全体の構成をあらためて計画しました。
上下階のつながりを整えながら、ガラスの間仕切りや造作家具、薪ストーブを配置。素材や色彩、照明も含めて調整し、RC躯体の中に新たな生活空間をつくっています。



八広の家
RC造3階建ての住宅を、家族の暮らしに合わせて全面的にリノベーションしました。既存のエレベーターを日常の移動に活かしながら、複数の階を無理なく使える住まいとして計画しています。
メインフロアでは、リビングとダイニングキッチンの間に屋外空間を設け、光や風、視線が内外へとつながる構成としました。水回りや収納も改め、家族構成や暮らし方の変化に応じて、将来間取りを変更できる余地を残しています。




所有する建物の一部を自宅として改修した事例では、リビング・ダイニング・キッチンを中心に生活空間を再編し、光の入り方や各室のつながりを整えました。建物の構成を活かしながら、現在の暮らしに合う住まいへと更新しています。




マンションの専有部分を、暮らしに合わせて再構成する
マンションの専有部分を改修する場合、構造躯体やサッシ、共用配管など、変更できない条件があります。管理規約や設備条件を確認しながら、間取りや水回りの位置など、どこまで変更できるかを見極めていきます。
こうした条件を踏まえ、光の入り方や視線の広がり、収納、素材、家具などを検討し、現在の暮らしに合う住戸へと再構成します。
麻布十番の家
キッチンを中心にリビング・ダイニングと隣接する空間の関係を見直し、限られた面積の中でも視線が住戸の奥まで抜ける構成としました。造作家具や素材、照明まで含めて全体を整え、明るさと落ち着きを併せ持つ住まいとしています。


中野の家
キッチンとリビング・ダイニングの関係を整え、壁面収納や造作家具を組み込みながら、限られた空間を無駄なく使える構成としました。素材や色彩、照明のバランスを調整し、落ち着きのある住まいとしています。


Comfort Box
キッチンやダイニング、水回りまで含めて住戸全体を見直し、それぞれの場所に緩やかなつながりを持たせました。色や素材を使い分けながら、空間ごとに異なる表情をつくっています。

住宅リフォーム・紛争処理支援センター主催
第20回 住まいのリフォームコンクール
マンションリフォーム特別賞(尚明賞)受賞
オフィスや企業施設のリノベーション
オフィスや企業施設では、建物の構造や設備条件を確認したうえで、働き方や利用人数を踏まえ、動線、収納、照明などを計画します。
必要な機能を満たすだけでなく、人の居場所や視線の広がり、素材の使い方まで検討し、用途や使われ方に合った環境へと整えていきます。
草加のオフィス
執務、打合せ、収納などの機能を整理しながら、用途の異なる場所を緩やかにつなげています。家具や壁面、照明の構成によって空間に変化を持たせ、仕事に集中する場と人が集まる場が無理なく共存するオフィスとしました。


企業の社員食堂
社員が食事をするだけでなく、休憩や交流にも使える場所として計画しました。設備や配線を現した天井とし、家具や照明、素材の切り替えによって空間に変化をつけています。利用する人数や過ごし方に応じて、さまざまな居場所を選べる社員食堂としました。

U建築設計室 オフィス

用途が違っても、設計の考え方は共通しています
用途によって求められる使い方や性能は異なりますが、構造や設備、開口部など既存建物の条件を踏まえ、使い方に応じて空間と性能を整えていく考え方は共通しています。
また、意匠や間取りだけでなく、建物性能の改善も重要です。必要に応じて断熱改修や空調設備の更新を行い、温熱環境の改善も図ります。
リノベーションは、設計前の確認から始まります
まず既存図面と現況を照合し、構造、設備配管、電気容量、劣化の状態などを把握します。現地調査によって、図面との相違や図面だけでは把握できない部分も確認し、改修できる範囲と制約を明らかにします。
マンションでは管理規約や共用部分との関係、オフィスや企業施設では用途や改修内容に応じて法令・消防上の条件も確認します。こうした条件を設計の初期段階で把握することで、計画途中の手戻りを抑え、実現性のある設計へつなげていきます。
リノベーションのご相談
マンション住戸やRC住宅のリノベーションから、オフィス、企業施設の改修までご相談いただけます。建物の状態やご希望を伺い、必要な調査や確認事項を整理したうえで、計画の可能性を検討していきます。