段景の家

段景の家

構造/規模:木造 2階建て  

延床面積:104㎡(31.5坪)  

Photo_Akiko Osaki

大きな高低差に囲まれた既存宅地に建つ木造2階建ての住宅です。
敷地の内外にまたがる古い擁壁に手を加えることができず、建物を守るための防護壁を設ける必要がありました。この防護壁を単なる制約として扱うのではなく、建物の外観や間取りを形づくる要素として取り込み、安心して暮らせる住まいの骨格としています。

南側は道路のように見えながら法的には隣地であり、出入りは西側の坂道から行う複雑な敷地条件でした。外部には適度に閉じながら、内部には光や視線の抜けを取り込み、周囲の緑や空、陰影を感じられる静かな住空間としています。

「段景の家」という名前は、周囲の高低差、壁、窓、視線の重なりによって生まれる段階的な空間の変化を表しています。厳しい敷地条件を丁寧に受け止め、その条件だからこそ生まれる落ち着きと奥行きのある暮らしの風景をかたちにした住宅です。